相続後の手続き

白い家と木の影

一昔前までの日本には土地神話が存在していました。土地は必ず値上がりすると考えられていましたので、子供に土地などの不動産を遺産として残そうとする人がたくさんいました。また、相続した人もそれをすぐには売却せずに、もっと値上がりしてからタイミングを見て売却しようと考えるケースが多くなっていました。しかし、バブルの崩壊と共に土地神話が消滅し、現在では事情が大きく変わっています。相続した不動産が値上がりするどころか、逆に値下がりしてしまう可能性も出てきたため、相続直後に不動産を売却してしまう人が多くなりました。でも、売りに出すタイミングによってはかなり安値になってしまうことがあります。そのため、売却ではなく不動産経営によって利益を出そうとする人も増えてきました。今後は、相続直後にすぐ売る派と、売らずに賃貸経営などを行う派とに、分化が進んでいくだろうと考えられています。

多額の遺産が入ってくるあてなど全くない人からしてみれば、不動産を相続するような人は羨ましい限りです。しかし、当の本人にしてみると、単純に喜んでばかりはいられないというケースがかなりあります。現実的なことを考えると、相続税の支払い義務を負う可能性が高いです。この税金には、故人の死後から10ヶ月以内という納付期限が付されていますので、悠長に構えているような暇はありません。不動産の評価額によっては、かなり高額の相続税が発生しますので、その納税資金を作るために不動産を売却することになる人が大勢います。また、売らずに所有し続ける場合には、毎年固定資産税を支払うことになります。つまり、不動産を相続した場合には、それに応じた経済的負担を負うことになるというわけです。